滋賀県観光キャンペーン 武将キャラクター
戦国を這い上がっていく、ふたりの足あと。それは滋賀県にいくつも残されています。
近江の攻略は、天下取りに欠かせなかったのです。
浅井氏を討て
豊臣秀吉がはじめて城主、つまり大名になれたきっかけは姉川・小谷城の戦です。主君の織田信長は北近江を治める浅井氏と同盟関係を結び、妹のお市の方を浅井長政に嫁がせていました。しかし信長が越前一乗谷の朝倉義景を攻略する際に浅井氏が信長をうらぎって兵を向けてきました。命からがら逃れた信長は激怒し、徳川家康と手を組んで滋賀県東浅井郡の姉川の河原で浅井氏を下します。3年後には浅井長政の居城である小谷城を取り囲み、長政は自害に追いやりました。どちらの戦でも秀吉が活躍し、とくに小谷城では奇襲をかけて制圧しました。このときお市や浅井三姉妹を逃したのもまた秀吉です。
長浜城をつくろう
姉川・小谷城(あねがわ・おだにじょう)の戦いで武勲を挙げた秀吉は、小谷城をはじめ浅井氏旧領を信長よりもらい受けます。しかし小谷城は山城で、交通、物流の面ですこし不便。そこで秀吉は琵琶湖に面した「今浜」という地を「長浜」という名に変え、ここで築城と町作りを行いました。多くの人々が長浜に集うように年貢を免除するなど、発展のために知恵を絞ったとも言われます。長浜城は水城に属し、城からそのまま琵琶湖に舟を出せたとか。江戸時代に廃城となりましたが、長浜別院大通寺の台所門は長浜城の大手門を移築したものと伝わります。
賤ヶ岳で勝利
長浜城歴史博物館には、秀吉が弟の秀長に出した手紙が残されています。天正十一年卯月三日(1583年4月3日)付で賤ヶ岳の戦いの際に書かれたものです。秀吉がとても細かい字で書き込んでいるのは戦術。
織田信長を自害に追い込んだ明智光秀を討った秀吉は、織田家臣団の中で頭ひとつ飛び抜けますが、後継者をめぐって内輪もめが起こり、柴田勝家と賤ヶ岳でぶつかります。このとき活躍したのが弟の秀長。重要な地に陣取り、指揮中枢を担いました。
秀吉の手紙には「惣構の堀から外に鉄砲を放て」とか「草刈の人すら陣中から出すな」など、細かく遠慮のない指示が書かれていて、兄弟の絆を感じます。秀長の大活躍もあって羽柴方が勝利し、秀吉はここから天下人へと大きくコマを進めるのです。
所蔵:長浜城歴史博物館
秀吉・秀長 兄弟 ゆかりの地 長浜
2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送を契機に滋賀県長浜市内では兄弟ゆかりのスポットに様々な展示施設が開設されます。
令和8年(2026年)2月1日~12月20日(日)
滋賀県長浜市各所
主催者/北近江豊臣博覧会実行委員会
長浜城下町エリア
(長浜別院大通寺 総会所)
展示テーマ:兄弟の絆
豊臣兄弟! 北近江長浜 大河ドラマ館
- 場所
- 長浜別院大通寺 総会所(滋賀県長浜市元浜町32-9)
- 時間
- 9:00~17:00※最終入館は16:30(予定)
- 休館日
- 原則無休(主催者の都合等により臨時休館・営業時間変更となる場合があります)
- 料金
- 大人/一般600円、小中学生 /一般300円
浅井・小谷城下町エリア
(旧東浅井商工会事務所)
展示テーマ:家族の絆
義と絆館
- 場所
- 旧東浅井商工会事務所(道の駅浅井三姉妹の郷の西隣 滋賀県長浜市内保町2843)
- 時間
- 10:00~17:00※最終入館は16時30分(予定)
- 休館日
- 原則無休(主催者の都合等により臨時休館・営業時間変更となる場合があります)
- 料金
- 大人/一般200円 ※高校生以下無料
賤ヶ岳合戦エリア
展示テーマ:家臣の絆
賤ヶ岳合戦まるごと歴史館(賤ヶ岳古戦場一帯)
- 場所
- 田上山砦、堂木山砦跡、旧余呉文化ホール等(滋賀県長浜市余呉町中之郷2434 他)






